海を背中に熱々の揚げたて蒲鉾をほおばる。
60年のあいだ変らない製法で、母なる海からの授かりものを、限りなく新鮮のままに凝縮しています。
常連さんたちに支持される町の宝物を、是非ご賞味ください。
毎朝、魚の仕入れから始めるから、鮮度・質とも最上級。
当店のかまぼこは、揚げかまぼこのみ。しかも、カタチもひとつだけ。
60年のあいだ、ほかのいろいろな商品を創る時間をお客様が与えてくださらなかったほど、愛していただけたと感謝しています。
昔ながらの味やカタチに宿っている技術が、現在もご好評いただけることほど嬉しいことはありません。普遍の味や食感を、ご賞味いただければ幸いです。
毎朝、魚市から当店に届けられるエソやグチなどの鮮魚。
長崎は海に囲まれた街なので、出来上がったすり身(冷凍すり身)を仕入れてもほど良く新鮮なものは手に入りますが、そうはできない理由があります。
当店がすり身づくりから始めるのは、新鮮な魚が持つ本来の素材の旨みを、最良の状態でお客様のお口に届けたいという願い、原材料から五感を使って確認したいという思いの両方が込められています。
ひとつひとつ丁寧に、手作業で頭や内臓を捌き、冷水で洗ってゆく作業は非常に効率が悪く、熟練の技術とはいえ、当店のかまぼこが毎日限定した数量しか生産できない理由がここにもあります。また、天候によって魚の仕入れができない場合は、休業することもあります。
これもお客様の信用と品質を守るため、当然のことと考えています。
出来上がりまでのスピードは船本かまぼこの“命”ですから、小さな厨房は作業工程に沿って職人が立ち並び、すり身の温度を上げないように無駄のない調理のラインをつくります。
採肉、水晒し、脱水、擂り・・・その丁寧な作業は、魚種や季節によって職人の感覚に支えられ、天然塩など秘伝の絶妙な加減が加えられていきます。そしていよいよいっきに揚げ工程に入ります。
かまぼこの大きさ・仕上げの色がいつも同じであるように、温度や時間が微妙に調整されます。はじめから終わりまで、職人の経験が活かされているのです。
こうして、皆様に愛される、自然の香りと深い味わいをもつ独特のかまぼこが完成するのです。
毎日でも、食べつづけたい味。
毎朝長崎の市場から届けられる鮮魚をそのままの鮮度で加工するため、8時には一巡目の商品が完成します。
できるだけ多くのお客様に販売したいと考えておりますが、作業工程の都合上、決められた数量のかまぼこしか生産できません。
売り切れの場合はやむを得ず店を閉めさせていただきますので、何卒ご容赦くださいませ。
対面販売にこだわる理由はふたつあります。
当店の揚げたてアツアツのかまぼこが多くのファンの方に支えられていて、特定の販売店様に卸す数量が確保できないこと。
そして、食していただく方々のお顔が拝見できること。
昭和28年の創業当初から、このことを喜びに頑張ってまいりました。